最高なケモミミ娘とのラブコメディ
モフモフで可愛いなんて最高でしょ?
高校1年生の笹原司はケモミミ娘が大好きである。ただし、それは二次元に限った話だ。現実にそんなのいるわけがないと思っていたある日。
「私、あなたのことが好きです!」
告白とともに現れた見知らぬケモミミ娘、天河美也孤。
「ちょっとよくわからないです」
「狐から神通力より化成しました」
「いや信じられない」
「うええぇえぇ!?」
これは嘘だ。こんなにかわいいケモミミ娘なんているわけない!
もう一度、君に会いたい
鋼の火
暴力、暴言、飢えや寒さの中で生きてきた名もない少年は、追っ手から逃れる少女と雪の積もった廃墟で出会った。人におびえる少年に少女は躊躇いなく歩み寄る。
「ねえ、ともだちになろうよ」
人の命が軽い世界で、少女は優しく手を握る――少年は、言葉にできない暖かさを知った。
二人は手を取り共に生きていこうとするが、残酷な現実はそんな日々を許さなかった。
「運が悪かったんだよ、お前は」
男はそう言い残して彼女を連れ去る。
……会いたい。その一心で、少年は少女を追う。辿り着いたのは荒野のそびえ立つ軍事基地。そこには少年の探し求めていた少女はいた。が、少年が見たのは変わり果てた少女の姿だった。それでも、優しい日々をもう一度――少年は、彼女に手を伸ばす。