あらすじ
代々『七人の魔女』と呼ばれる天手《あまて》家の姉妹。 末っ子として生まれた天手日向《ひなた》は小学校の卒業と同時に自宅の地下室に招かれ、そこで一家の「手」に宿る、秘された能力を知ることとなる。 日常と掛け離れた事態に戸惑う中、長女・柚月《ゆづき》から自身の能力による悲劇を語られ、宿命から一度は逃げようとする日向。 ところが、自分の手にはその悲劇を覆す力があると知り、日向は姉の笑顔を取り戻すこと、能力に惑わされずに自分らしく生きていくことを決意する。 そんな中、日向のもとに一つの任務が。過去に囚われたまま、再び悲劇に向き合う長女・柚月と、新たな力を手にし、姉の一筋の光となるべく突き進む日向。 二人は共に任務として依頼人の元に赴くことになるのだが――。 琴線に触れ、ページを捲る手が止まらない。『指切りげんまん、嘘ついたら――』、七人の指先に宿る力は、希望か、絶望か。

小説
東海林利治

イラスト
嘉月まり
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