あらすじ
『白紙の国への入国を希望する者は、すべての社会的な繋がりを断ち切ること』 フリーのジャーナリスト、白鳥琥太郎《こたろう》に届いた一通の招待状。三河湾に浮かぶ白紙の国は、すべてを捨てた者だけが入国を許される禁足地《きんそくち》とされ、神隠しにでもあうのか、一度入ったら二度と出て来られないという、キナ臭い噂が後を絶たなかった。 出版社を辞めて、自由に書く理想を追った白鳥は、出版業界の最大手・五星《いつつぼし》出版で一つの部署を牛耳るべく、禁じられた地へと足を踏み入れる。 白鳥を待ち受けていた世界は、八百万の神が暮らしている想像を絶する新世界だった――。

小説
東海林利治

イラスト
嘉月まり
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